地域開発・街づくり支援事業で必要とされる先進的なアプリケーションや
高度なシステムの研究開発を海外企業との提携で実現しています。
米国のKLD Associates社およびスペインのTSS社とともに、日本の交通事情に適合する交通シミュレーションの開発を行っています。日本全国に広がっているユーデックソフトのユーザーの声、そしてユーデックのコンサルタントの現場のニーズをもとに、日々、改良・拡張を行っています。スペインTSS社のAimsun6(エイムサンシックス)は、ほぼ毎月のようにアップグレードを行っています。
平成13年度は中小企業経営革新法に基づく先進的事業として採択していただき、国と東京都より補助金をいただきました。
鉄道や地下鉄の駅、テーマパークや商業施設など多くの人々が集まる施設では、平常時の混雑緩和に加え、火災時や有事の際の避難誘導など、利用客の適切な誘導が課題になっています。最近は事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)」の一環として、安全性を具体的な数値で把握し、事前の対処策を計画したいというニーズも増えています。
このようなニーズに対応するため、ユーデックは英国のLEGION社とともに、日本人の行動特性に合った歩行者・群集シミュレーションの開発を行っています。平成19年度は日本の避難安全検証法における適用の可能性を検討し、同年、東京消防庁において避難安全検証ツールとして正式に認定していただきました。
既成市街地や大規模な複合開発では、歩行者とドライバー双方の、利便性と安全性を同時に解決する必要があります。
また、国際的なスポーツイベントの招致にあたっては、主催者側から観客の誘導に関して具体的な条件が提示され、これをクリアすることが招致活動の重要な要件となっています。
ユーデックはこのようなニーズに対応すべく、スペインのTSS社そして英国のLEGION社と共同して、車と歩行者・群集を同時に検討できるシミュレーションの開発を行っています。
交通渋滞の緩和やドライバーと歩行者の安全性を向上させるために様々なICTシステムが提案されています。 これら先進システムの導入に際しては、個々のドライバーにとって、そして全体の交通状況にどのような影響があるのかを事前に検証する必要があります。
このニーズに対応すべく、ユーデックはスペインのTSS社とともに交通シミュレーションの中の特定の車両とドライビングシミュレータを連接する技術を開発しています。
交通シミュレーションによってリアルに再現された交通環境の中で、ドライビングシミュレータのドライバーが、様々な状況をどのように認識し、どのような行動をとるのか。そして、その挙動が周辺交通にどのような影響を与えるのかを具体的な数値で計測することが可能となりました。