避難時間推計シミュレーションとは自然災害や大規模な火災、プラント事故等の被災時に、地域住民を安全な地点へ避難誘導するための所要時間をシミュレーションすることです。
対象者の避難先や避難ルート、避難手段や避難順序などの諸条件を変えながら、避難誘導にかかる所要時間を事前に計測し、より効率的で、実効的な避難計画を策定するために実施されています。
特に津波や原発事故のように発災後の時間経過に伴いリスクエリアが動的に変化するような事象においては必須ともいえる解析業務です。
津波からの避難方法は各地区の津波到達予想時間と避難可能距離によって異なります。
原則は徒歩ですが、マイカーによる避難を許容せざる得ない地域もあります。歩車混在避難をシミュレーションすることにより、地区毎に避難上のリスクを把握することが可能です。
避難計画の課題を分析して実効性を高めるために、原子力発電所周辺地域において避難時間推計シミュレーションが実施されています。
当社はこの分野で長年培ったノウハウを活かし、このプロジェクトに参加しています。