LEGIONは、英国のLEGION社で開発されたマルチエージェント型の歩行者（群集）シミュレータです。
駅やスタジアムなど多くの歩行者が集散する施設において、歩行者の流動を模擬（シミュレート）することにより、施設の安全性や快適性、あるいは経済性を具体的な数値で評価することができます。
LEGIONは世界で800万人余りの歩行者の行動特性を解析し、実際の歩行者の動きに近い離散系行動モデルを採用しています。
個々の歩行者は、物理的制約や運営上の制約、更には他の歩行者の影響を受けながら、自らの目的地へ向かって一歩一歩進行します。予め、群衆としての特性を組み込んだ流体モデルや、空間を簡易なメッシュで構成するグリッドモデルとは全く異なるコンセプトに基づいて開発されたシミュレータです。
LEGIONはロンドン地下鉄の構内空間評価や各地のオリンピック・スタジアムの観客誘導評価、あるいはロンドン市消防局（L.F.B）の防災評定にも使われており、欧州を中心に関係機関において、信頼性では定評があるツールです。
日本国内においても、空港や地下鉄駅などの改良計画の支援ツールとして、あるいはオリンピックを始めとする国際イベントの観客誘導計画の評価ツールとして採用されています。
